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福岡発3ピース・バンドの2ndミニ・アルバム。サイレンのようにギターが唸ってから4分間、息つく間もなく展開するTrack.1「近未来系宇宙少女」だけでもバンドの引き出しの多さがうかがえる。バンドのテーマである"シャル・ウィ・ダンス?"をそのままタイトルに持つ楽曲には"悲しいときには泣いて/嬉しいときには笑えばいいはずなんです/本当は"と彼らの表現の核であろうフレーズがある。飛び散る汗が目に見えそうなほど熱いバンド・サウンドと、それと同様の熱量を持ちながらもクリーンに飛んでくる歌だからこそ、喜怒哀楽を全肯定する姿勢の説得力が増すのだ。架空の物語が題材となる楽曲が多くてもそれらが単なるおとぎ話に終始しないカラクリは、紛れもなく3人自身に在る。(蜂須賀 ちなみ)
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