Japanese
2015年03月号掲載
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Mac DeMarcoやDEERHOOFといった海外アクトとの共演を重ね、日本のインディー・シーンで多くの支持を集める4人組、シャムキャッツ。昨年リリースされた3rdアルバム『AFTER HOURS』は傑作と呼ぶに相応しい作品であった。相変わらずな僕らの何事もない日常を、日々の退屈と憂鬱を、描き出した10篇の愛すべき物語がそこでは綴られていた。ミニ・アルバム『TAKE CARE』はそんな前作の地続きにある作品だ。小沢健二のように詩的な歌詞は一層美しく、アンサンブルは緻密で暖かく、なにより優しく、BELLE AND SEBASTIANを思い起こさせる。特筆すべきは短編小説のようなTrack.1とメロウなTrack.3。何気ない日常と情景が愛おしくて抱きしめたくなってしまう。(山元 翔一)
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