DISC REVIEW
Overseas
2015年02月号掲載
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IDLEWILD
Everything Ever Written
2009年に活動を休止したスコットランドの5人組が7作目のアルバムをひっさげ、シーンに帰ってきた。90年代後半、ブリット・ポップ・ブーム終焉後のUKシーンに突如現れた"遅れてきた"ハードコア・バンドはその後、作品を重ねるごとに成熟を遂げてきた。現在の彼らは自分たちの音楽がシーンのトレンドになることはないとしっかり自覚したうえで、だからこそ本当にやりたいことができるんだという信念の下、音楽に取り組んでいるようだ。70年代臭ぷんぷんのブルース・ロック・ナンバーでスタートするこのアルバムもオルタナ世代らしい距離の取り方でさまざまなルーツ・ミュージックを咀嚼しながら、胸を焦がす歌が作品全体を貫いているという意味では、まさにIDLEWILDらしいといえる聴きごたえあるものに。
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