Japanese
2014年12月号掲載
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"閃光ライオット 2012"にて"審査員特別賞"を受賞した19歳の内村イタル少年がayU tokiOとの出会いをきっかけに結成した"内村イタル & musasaviband"。とんでもない19歳がいたものだと思わずにはいられない、ハイクオリティの楽曲の数々。中村一義やフジファブリックを思い起こさせるが、そんなことはどうでもよくなるくらいの完成度に溜め息が出る、お手上げだ。口ずさみたくなるメロディ・ラインが印象的なTrack.1「電話」を始め、Track.3「朝になるまで」の遊び心溢れるエレピのフレーズに思わずキーボードを叩く指が止まってしまった。こんな若気の至りも初期衝動もないデビュー・アルバムを作り上げてしまうのだから、これからが楽しみでしかたない。(山元 翔一)