Overseas
2014年11月号掲載
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美しくポップで、また世界をゆったりと旅するような壮大でエモーショナルなサウンドスケープを電子音楽で紡ぐシアトル発のプロデューサー、Harrison MillsとClayton Knightによるユニット、ODESZAのニュー・アルバムが完成。今作もエキゾチックで、多幸感たっぷりの音の旅ができる作品となっているが、「Kusanagi」や「Koto」だったり、またその他の曲でも日本を感じさせる音色やエッセンスがさりげなく盛り込まれていて、郷愁感もわいてくる。ソウルフルな歌声から夢見心地な歌声まで多岐にわたる女性ヴォーカルをフィーチャーし、そうした歌声の個性もまた音色のひとつとしてサウンドを構築。このエアリーな音のアンサンブルが、自然と肌になじんで、さまざまな想像力を喚起させてくれるのだろう。長い夜にぴったりの作品だ。(吉羽 さおり)
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