Overseas
2014年10月号掲載
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すでに全米チャート1位に輝き、バンドにとって7年ぶりのナンバーワン・ヒットとなった本作。デビュー時のなんとしてでもソウルやファンクのグルーヴをロック・バンドのメカニズムで表現しようとする衝動と、それを牽引したAdam Levineのホワイトソウルなヴォーカルにどうしてもパワーとポップスの挑戦を感じていた身には、今回のアルバムもR&BやEDM、トラディショナル・ミュージックを思いっきりポップに消化し、万人受けするチャート・ミュージックに濾過された印象は否めない。先行シングル「Maps」がメイン・ストリームの洗練されたR&Bになんとか彼ららしい生音のジャシーなギターやピアノをアレンジしていた熱量が本編でも反映されたら......。Adamのメロディ・センス好きにはいい作品ではある。(石角 友香)
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