Japanese
2014年10月号掲載
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"大人"の定義とは何だろうか。20歳を超えたら、学校を卒業したら、酒や煙草の味を覚えたら、自分のことをひとりでできるようになったら―― いろいろな条件があるかもしれないが、19歳という年齢ほど不確かで足元の覚束ない時期はないと思う。ハタチというボーダーラインを目前にして、多感な19歳はほんの少しの石に躓いて挫けて、目を背けるためにアルコールに溺れることも煙に巻いて逃げることもできない。そんな思いを代弁するかのような音楽に、当時の自分もこんなふうに音楽で吐き出せていたら、と思わずにはいられない。さすが、10代の登竜門"閃光ライオット"のファイナリスト。体中の感情を吐き出すその熱さに胸がヒリヒリする。都合のいい時だけガキになっていた、あのころの自分との邂逅を。(齋藤 日穂)
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