Japanese
2014年09月号掲載
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"シンプル・イズ・ベスト"なんて言葉があるが、まさにその通りだと思わせてくれる作品に出会った。"FUJI ROCK FESTIVAL '14"でも、その凛とした歌声でオーディエンスを魅了した阿部芙蓉美の約1年半ぶりの新作は、無駄を削ぎ落し"シンプル"を極めたセルフ・タイトルEP。収録されている5曲とも、フラットなリズムに反復するコード進行で、彼女の魅力である憂いがかったウィスパー・ヴォイスを最大限に引き立てている。ただ単調な楽曲は長く感じてしまうものだが、今作は80's、ディスコなどのアレンジが加えられ、飽きのこない仕上がりに。あっという間に聴き終わってしまうので、何度もリピートして気付けば夕方6時過ぎ(朝から聴いていたのに......)。時間に余裕のある時に聴くことをおすすめする。(奥村 小雪)
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