Overseas
2014年05月号掲載
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セルフ・ネームのデビュー・アルバムで痛快なポジティヴティを発揮したCYHSYがなんと結成10周年!光陰矢のごとしとはこのことか......。今作は1st同様、リード・シンガー・ソングライターのAlec Ounsworthがレコーディング以前に大半の楽曲を完成。まさに彼の個のアイデアと脳みそを具体に落とし込んだような凄まじい自由度だ。人力ダブステップにAlecのあのヨレヨレなのにどこまでも伸びやかな声が乗るオープニング・ナンバーから既に、エレクトロ以降の時代のSSW、2014年のBob DylanやLou Reedのような替えの効かないSSWとしての存在感が際立っている。ミックスはDave Fridmann。細分化するUSインディーの中で特定のクラスタに収まりきれない個性と普遍性を備えた快作だ。(石角 友香)
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