Overseas
2014年06月号掲載
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これはポスト・ダブステップ、フォークトロニカのアーティストとしては久々の、狭義のファン層を超えてリスナーを獲得しうる作品かもしれない。PitchforkでBEST NEW TRACKを獲得した「Down From The Rafters」はハルモニウムの不穏な響きや、エレクトロ版協会音楽的なダークな側面を映していてむしろ本作では異色。他の曲では生ピアノのダイナミズムが活かされた「Murmurs」、ヴォイス・パフォーマンス的なNicole Miglisの歌声も開かれた印象の「Out Alee」、「[Animal]」「Xtalk」などはリズミックでもあるし、なんと言ってもクリーンでクリアなサウンド・プロダクションはアップデートされたポップスと呼んでもおかしくないほど。なるほどSKRILLEXのレーベル"OWSLA"が契約するわけだ。(石角 友香)
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