DISC REVIEW
Overseas
2014年04月号掲載
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THE HEARTBREAKS
We May Yet Stand A Chance
UKの4ピース・バンド、THE HEARTBREAKSの2ndアルバム。一昨年リリースの1st『Funtimes』は、THE SMITHSやORANGE JUICE直系の、清廉としてドラマティックなメロディと情熱的でアクの強いヴォーカルが冴え渡るギター・ポップの快作だった。しかし本作において、そんなギター・ポップ路線はあくまでも数ある音楽性の内のひとつに落ち着いている。むしろ本作で耳を引くのは、フォークやカントリー、果ては躍動感のあるストリングスを全面的にフィーチャーしたオーケストラ・ポップなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックからの多大な影響を感じさせる楽曲群だ。そもそも1stの時点で一介のインディー・バンドに収まらないスケールのデカさは感じさせていたが、本作ではより饒舌になった楽曲とアレンジでもって、ネクスト・ステージへと歩を進めている。
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