Overseas
2014年04月号掲載
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90年代からNYの音楽シーンで活動し、Lou ReedやNick Caveの作品にも参加してきたシンガー・ソングライター、JOAN AS POLICE WOMANことJohn Wasser。3年ぶりとなる今作は、馴染みのバンド・メンバーと共に、街のさまざまなスタジオを転々をしながら、街の空気やインスピレーションを封じ込めた。ヒューマン・ビートボックスによるビートとコーラス、そして彼女の歌で聴かせる肉体的な曲から、バンド・グルーヴとサウンドの一部と化し、またリズムや曲のエンジンとして機能するコーラスが活きた曲など、濃密に練り込まれた構成によるサウンドで、荘厳な響きをも持っている。同時に、いずれもの曲は生々しく官能的に、五感に訴えかける。彼女がクラシックな曲を作りたかったと語る、そのソウルを肌で感じてほしい作品。(吉羽 さおり)
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