DISC REVIEW
Japanese
2014年04月号掲載
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ROTH BART BARON
ロットバルトバロンの氷河期
女声の様に儚いファルセットに乗せられて歌われるのは、少年目線で描かれたような純粋で真っ直ぐな歌詞。そして北欧ミュージックのような透き通った清々しいメロディ。これが東京出身の2人組によって生み出された作品と知って、心底驚かされた。ROTH BART BARONの1stアルバムは、洋楽と邦楽を編みあげて出来た美しいレースの様。収録曲には全て英語のサブ・タイトルがついているのだが、むしろこちらが原題なのではないかと思う程に、彼らの楽曲は洋楽的である。ギターとドラム、ベースやピアノに留まらず、管楽器やグロッケンなど多種多様な楽器を駆使して作り出される壮大なサウンドスケープに圧倒されつつも、聴こえてくるのは童話のようなファンタジックで優しい物語。まさに、心温まる絵本のような作品だ。
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