Overseas
2014年03月号掲載
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2012年の『WIXIW』以来となる通算7作目のオリジナル・アルバム。どこか聴いていてイヤな汗をかく不穏な音の配置も含め、現代最強のエクスペリメンタル・ロック・バンドと称された近年の作品に比べると、強迫観念めいたビートやサウンド・デザインは後退。最初に思い浮かべるのはKRAFTWERKなど、テクノの先人たちのセンス。しかもダーク・テクノ、ブリープ・テクノなどからダンスするための機能を抜き取ったような印象で、しかも彼らの場合、投げやりなヴォーカルが乗った瞬間、登場当時からの不埒なポスト・パンク感も同時に呼び起こすのが独特だ。それでいて音像はハイファイ、コードがマイナーでもポップさが漂うのが面白い。カラフルなコードがこんがらがったアートワークはアルバムの中身を"言い得て妙"。(石角 友香)
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