Overseas
2014年02月号掲載
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NYブルックリン出身の4ピース・バンドで、既に海外メディアではTHE STROKESの名前と比較されて紹介されているらしいが、それもまぁ納得の、00年代ロックンロールと70年代パンクのエッセンスを吸収したガレージ・ロック。ただ、デビュー時のTHE STROKESほどスタイリッシュで完璧なわけじゃない。ギタリストはTHE PADDINGTONSやDIRTY PRETTY THINGSのようなUKバンドでプレイしていた経歴を持っているようだが、むしろそんなバンドたちのラッディズムを継承した、パワフルで、でも情けなくて、笑えて、最後はそのメロディに涙してしまいそうな、そんなロマンティシズムに満ちたデビュー・アルバムだ。曲によってはエレクトロやレゲエにも手を出していて、こういう雑食性にバンドの無邪気さと生真面目さが表れている。 (天野 史彬)
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