Overseas
2013年11月号掲載
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来月1日に実現する久々の来日公演(Hostess Club Weekender)に合わせ、アルゼンチンの女性アーティストによる最新アルバムがリリースされることに。約5年ぶりとなる今回はブエノスアイレス郊外にある自前のスタジオで、たった1人で完成させたという完全セルフ・プロデュース作。ふわふわと漂うウィスパー・ヴォイスの歌を聴けば、(アシッド・)フォークにも聴こえるが、それがギター、パーカッション、シンセ、電子ビートを使った音響効果的なトラックメイキングと1つになると、(インディー・)ダンス・ミュージックにも民俗音楽にも聴こえるところがおもしろい。その歌心と閃きに満ちた音作りは、アルゼンチン音響派の歌姫が同時に最も現代的なシンガー・ソングライターの1人であることを物語る。(山口 智男)
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