DISC REVIEW
Japanese
2013年10月号掲載
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KAMAMOTOMIKA
iii
"ポップ"に宿る喜びと歪さを体現する関西発の3ピース・ピアノ・ポップ・バンドによる1stフル・アルバム。ヴォーカルのトミカはダンス・ポップ・ユニット印象派のメンバーだそうだが、サウンドも存在感もミステリアスで洗練されている印象派とは異なり、KAMAMOTOMIKAの音と言葉は非常に情感豊かでポップ。SEBASTIAN Xにも通じるような、カラフルで大衆性のある普遍的なサウンドを鳴らしている。ただ、どれだけ耳当たりがポップでも、トミカの歌はこの社会に潜む悲しみ、私たちの生活の中に当たり前のように転がっている痛みを内包していて、それが余計にバンドの弾けるようなポップネスに説得力を与えている。中でも、別れた男女とその後ふたりの間に残った"お金"の関係性の侘しさを歌った「諭吉」が白眉。
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