Overseas
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『Play』や『18』などのアルバムをヒットさせ、2000万枚ものトータル・セールスを記録しているMOBY。これまでセルフ・プロデュースを貫いていた彼が、今作では初めて自分以外のプロデューサーを起用している。『Innocents』というタイトルの通り、今作では“すべての人が共鳴できる純粋さを追求した”とのことで、ノスタルジックでメランコリックな雰囲気を醸し出しながらも非常にリラックスした音が印象的だ。シンセが導く浮遊感は異次元へと誘われるような美しさで、THE FLAMING LIPS のWayne Coyne を招いた「The Perfect Life」の多幸感はアルバム中盤のハイライトと言える。後半には色気や毒気を感じさせるアプローチも。相変わらずジャンルというものを感じさせない彼の音楽性に舌を巻く。(沖 さやこ)
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Skream! 2024年09月号