DISC REVIEW
Overseas
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CAMERA OBSCURA
Desire Lines
筆者がCAMERA OBSCURAのことを初めて知ったのは、2006年の『Let's Get Out Of This Country』というアルバムで、可愛らしい女性が頬杖をついているジャケットが印象的だった。しかしよく見てみると、その女性の表情がただ可愛らしいだけじゃなく、どこか愁いを帯びて切なく、しかし晩御飯の献立でも考えているようにのんびりした感じもあり、彼女は今どんなことを考えているのか、なんとも想像力を刺激するのだ。そして、それはバンドの音楽性にも言える。出身地グラスゴーらしい爽やかでレトロな質感のネオアコ・ポップを主体としながらも、その中にはソウル、ニューウェーヴ、音響系ポスト・ロックなど様々な要素が入り混じり、いろんな表情を映し出す。通算5作目となる本作も本当に表情豊かで、僕はまた恋に落ちた。
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