Overseas
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爆笑してしまった、最高の賛美として。ブルックリンのシーンにおいてMGMTやDIRTY PROJECTORSらとは違い、むき出しの熱量でガレージ・パンクやサイケを1つの鍋に放り込んできた彼らが、今回は山奥にガレージをおっ立てたようなアプローチを展開。特徴はラップ・スティール・ギターやピアノ、マンドリン、ハーモニカなどの素のサウンドが醸すアメリカン・ルーツ・ロックの匂い。が、そこは一筋縄でいかないこのバンド。Neil Young & Crazy Horseの曲が初期SONIC YOUTHのメンタリティを通したような「I Saw Her Face」とか、ホワイト・ブルースっぽいギター・ソロがありつつ、質感はガレージ・サイケな「Supermoon」とか。ローファイで生々しいサウンドでありつつ、ライヴじゃ体験できないスタジオ盤ならではのプロダクションも魅力。 (石角 友香)
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Skream! 2024年09月号