Japanese
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これはかなり不思議なバンド。レーベルの紙資料には“「愛」と「自由」を真剣に歌うバンド”と書いてあるのだが、まさにTrack.1はキラキラしたストレートなギター・ロック。だがTrack.2で急にTHE KNACK「My Sharona」のリフがまんま出てきて面食らった。その後も、人を食った変態性と叙情的なメランコリーがどういうわけか居心地よさそうに同居しながらアルバムが進んでいく。歌っていることも直球だし、90年代グランジやローファイが原風景と思しきサウンドに革新性は特にないのだが、どこか掴みどころがない。そこがやたらと気持ちいい。押さえるべきツボは押さえてるんだけど、実はやりたいことしかやってない感じ。ちょっと昔の髭っぽいなと思ったら、ドラムの人は元髭らしい。そこにもビックリしました。(天野 史彬)
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Skream! 2024年09月号