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2012年11月には東京で"Q&Aセッション"という貴重なライヴを行った彼ら。リクエストでもなくファンとの対話からインスピレーションを得たオリジナルやカバーを演奏するなんて、やはり3人の音楽的造詣と愛情の深さを感じずにいられない。そのライヴでも披露されていた新曲も収録した14作目のスタジオ・アルバムは、初めてTORTOISEのJohn McEntire がプロデュースを担当。そのせいばかりではないだろうが、グッド・ミュージックを独自のサイケ、ノイズ、ドリーミー・ポップへと位相を転換する構造は不変でありつつ、サウンドスケープの質が豊饒な光のかたまりのような印象に変化。US郊外都市の光と影、荒涼とした中にある温かさという彼らの魅力を損なうことなく、同時に実験も行った新鮮な1枚。(石角 友香)
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