Japanese
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もし君が10代~20代前半の若者ならば、とにかくこのアルバムを手に入れて、夜中にヘッドフォンを着けて爆音で聴いてみるべき。そして聴き終えたら、静まり返った夜の街を散歩して、頭の中に残る音と言葉を脳内でリフレインさせるといい。するとこの世界が、誰よりも一人ぼっちな君のものだと気づくだろう。孤独が、何よりもこの世界を美しく見せるものだと気づくだろう。group_inouの3rdアルバムは、夜の子供たちに捧げられた自由と孤独の讃美歌集だ。前作『_』で見せたサイケデリックで摩訶不思議な白昼夢から、group_inouは再び、真夜中の遊び場に帰ってきた。苛立ちと侘しさが同居したキレのあるリリック、暗闇に光る花火のように切なくもキャッチーなサウンド。この音を携えて、日々の暗闇に飛び込め。(天野 史彬)
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Skream! 2024年09月号