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DISC REVIEW

Japanese

All Aboard!

テニスコーツは、さや(Vo&Key)植野(Gt)の2人で構成され、PastelsやTape辺りのインディー・バンドとも競演している日本が世界に誇れるアーティストだ。今作では渚にて等で活躍する高橋幾郎(Dr)を加え制作されている。植野のギターは今までの作品で最もエレクトリックでサイケデリックであり、高橋のドラムは絶妙なアクセントを加えている。今までの作品の中で最もロック的なアプローチをしたと言えるかもしれない。それをテニスコーツとして成立させているのは1度聴いただけでそれとわかるさやのヴォーカルと、暖かくも力強いメロディだろう。特にそのメロディが映えている「Simple Re」はテニスコーツ“らしさ”が詰まった牧歌的な子守唄のような優しい曲だ。ロックとテニスコーツの優しい科学反応を感じることができる作品。(伊藤 啓太)