DISC REVIEW
Japanese
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COgeNdshE
cogency
本作のリリース元でもある残響recordをはじめとしたレーベルの熱心なフックアップの功績も大きいのだろう、ここ日本には、ポスト・ハードコア/ポスト・ロックの豊潤な土壌がある。本来、このジャンルには独特の勤勉さ、ストイシズムが宿るものだが、日本のバンドたちはその中にこの国ならではの文学的な叙情性を宿すことによって、確固としたアイデンティティを築いてきた。変拍子を多用したリズムにIDMやエレクトロニカを租借した電子音を散りばめ、その上をリズミカルかつフリーキーなギターが縦横無尽に走る。その音楽性は非常に綿密かつスリリングだが、ヴォーカル藤江香織の歌声が、楽曲全体に歌謡性の高い艶やかさとスケール感の大きさを宿らせている。1曲を聴く度に、まるで壮大な屏風絵でも見ているような気分にさせられる1枚。
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- 2025.07.06
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