Overseas
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アメリカはネブラスカ州オマハのインディ・ロック・バンドCURSIVEの約3年振りとなる7作目のオリジナル・アルバム。今作は“善”と“悪”を抱えた双子の兄弟のストーリーをベースにして物語繰り広げられている(※ちなみにgeminiとは双子の意)。もともと人間の感情の起伏を、エモーショナルなロックンロールで届ける彼らがこのテーマに行き着いたのは必然とも言えるだろう。緩急のあるアレンジとダイナミックなヴォーカルで、まったく違う性質を持った双子の喜怒哀楽を巧みに表現する。アルバムのラストを飾る「Eulogy For No Name」を聴いたとき、音が放つ狂気と衝動に打ち震えた。歌詞自体も物語性を帯びているので、対訳を読みながらじっくり聴き入ることをおすすめする。(沖 さやこ)
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Skream! 2024年09月号