Japanese
-
back numberは、個人的に「重なり」(1stミニ・アルバム『逃した魚』収録)の存在が大きい。傍にいるはずの大切な人への溢れる想いと悔恨の念。哀しみ故の美しさに、心をえぐられるような衝撃があった。しかし、メジャーという新たなステージに立った彼らは、4thシングル『恋』で大きく羽ばたいた。切ない想いを描く繊細さはそのままに、愛する人との未来へ向かって踏み出そうというのだ。"思い出との別れ"を忘れられずにいた心が、"卒業"というひとつの別れの形を通して、迷いながらもあたたかい光の射す未来を手に入れようとする。手にする明日がどんな形であれ、彼らは現実に立ち向かう強さを手に入れるはずだ。(山田 美央)
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号