Overseas
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フィラデルフィアのフォーク・グループESPERSのヴォーカルでもある歌姫Meg Bairdのセカンド・ソロアルバム。70年代にタイムスリップしたかのようなフォーク系の音で、ギター1本の弾き語りの曲が中心だが、どこか新鮮にも聞こえるのは彼女の歌声の存在感が大きいかもしれない。ソフトすぎずシャープすぎずで、歌声というよりは楽器の一部のように周りの音と驚くぐらい同調している。とにかくシンプルで心地の良いサウンドなので、幅広い層に受け入れられるんじゃないかと思う。しかしこの清涼感はなんだろう。高原の朝の空気とどっちが爽やかか競えるぐらい気持ちが良い。アルバム・タイトルがぴったりで、四季の変化を一枚のアルバムを通して聴いているような気分になり、とてもリラックスできる一枚。(石塚 麻美)
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Skream! 2024年09月号