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上野動物園にパンダが復活した時同じくして、USインディのイノベーターANIMAL COLLECTIVEの創始者であるPANDA BEARも復活!ソロ作としては実に4年ぶりの新作が完成した。前作『Person Pitch』はPitchforkで07年のベスト・アルバムに選出され、さらにサンプラーを駆使し繰り広げた独創的な"揺らぎ"の高揚感は、現在のCHILLWAVEを示唆したものだったが、本作はサンプラーの厳しい制約にうんざりし、NIRVANAとTHE WHITE STRIPESを考えギターとリズムに重点を置いたという。大胆なサンプリング感覚は後退し、シンプルな構造ながらダビーなアレンジで陰影に富んだ音響構築がそびえ立つ。これはミックスを担当したSonic Boomの存在も大きいだろう。ややダークなトーンが漂うなか、木霊するような独自の柔らかいエモーションが流れる......それはまるで"鳴りの抱擁"のように。(伊藤 洋輔)
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Skream! 2024年09月号