Overseas
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極上のラフ・ミックスみたいな仕上がり――。インタビューでメンバーが語った言葉は思いっきり頷ける。MCAの病気治療によるインターバルを経てついにリリースされる新作は、他の音源からのサンプリングで楽曲が構築されることも多いヒップホップというジャンルの中で、生音ならではのグルーヴ嗜好も色濃いビースティの真骨頂を感じる。全編で展開するサウンドの質感は、ある意味荒削り。しかし、だからこそ一聴からインパクトはもの凄い。そして、“これで踊らなかったら何で踊るの?”なんて言いたくなってしまう“どファンキー”なナンバーが並ぶ中で、「Lee Majors Come Again」はハードコア・パンク色が濃かった初期をちょっと思い出させたり……。ビースティはやっぱりビースティ、そのやんちゃ小僧っぷりは不変!(道明 利友)
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Skream! 2024年09月号