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スペースカンフーマンのMCとしても活躍中のhigを中心に2008年に結成されたエモーショナル・スリー・ピース・ロック・バンド、緋と陽。コントラバスにはNATSUMENのベーシスト、山本昌史を迎えている。“燃えて泣く鳴る”というタイトルからも、何処と無く歪んだ不穏な空気を感じさせるが、その言葉通りの全6曲。冷静な中にも、溢れ出る溶岩のような血流を感じさせる憂いと激情。どの曲も6分以上あり、手抜きという概念は一切存在しない張り詰めた緊張感。いい意味でなかなかリラックスさせてくれない。向き合わねばならないことだと思いながらも目を背けたいことは生きていれば沢山あるだろう。彼らの音楽はそれを全て受け入れ、真っ向から対峙しているようでもある。どこまでも緋色に染まった情熱に打ちのめされた。(沖 さやこ)
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Skream! 2024年09月号