Overseas
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RADIOHEADの来日公演のオープニング・アクトを務めたことで日本でも認知度の高いCLINIC。ARCADE FIREがファンと公言するなどアーティストからの評価も高い彼らだが、それから10年近く経った今、筆者を含め彼らへの関心が薄らいでしまったこともまた事実。しかし6作目の今作は彼らの持つフリーキーでサイケデリックな魅力が今の時代にマッチしたとても魅力的な作品だ。切れ味の鋭いリフで押し切るサウンドから弦楽器を全面にフィーチャーし、今のUSインディと共鳴するようなドリーミーな音色へ。不安定なアンサンブルに脱力系ヴォーカルと彼らの放つ独特な高揚感も健在。今のUSインディどっぷりという人に是非手に取ってもらいたい作品だ。(遠藤 孝行)
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Skream! 2024年09月号