DISC REVIEW
Japanese
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monobright
ADVENTURE
そういえば、桃野ってXTCとTodd Rundgrenが好きなんだった。外見はXTC、その中に隠れるねちっこさはソフトなTodd Rundgren。これは、monobrightのプログレ・バンドとしての側面が全面に押し出された挑戦作だ。だが、なにより素晴らしいのは、さらに磨かれた歌心。オタク男子らしい、音へ好奇心と研究心の賜物の、仕掛けだらけのサウンドの中で、メロディだけはシンプルなのだ。アルバム前半のセンチメンタルな曲たちの、少し懐かしく、モダンで甘いメロディからは井上陽水にも似た臭いがする。これは、これまでの捻じれたロックンロールから、歌に酔わせる"分かりやすさ"、新しい"ポップさ"を手に入れたということ。50's~00'sまでの音のエッセンスを盛り込んだ、サウンド面で挑戦している作品でありながら、結果としてメロディの素晴らしさが際立っているのは、やはり桃野のPOP 偏差値の高さ故。monobright、いい感じに熟してきました。
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