Overseas
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前作『Nouns』はなんとあのグラミー賞にノミネートされたNO AGE("Best Recording Package"。アートワーク系の賞ですね)。その『Nouns』と比べると疾走系ナンバーが増加しているせいか、攻撃性はさらに際立った感あり!ときに無慈悲にループ、かと思えば爆裂するリズム、暴力的に響くファズギター......。ノイジーな音色には鼓膜をかきむしられる感覚さえ覚えるのと同時に、雄大な奥行きで広がる音色はその痛みを癒してくれるかのよう。激しいけれど野蛮じゃない、知性や美をほのかに感じさせる世界観が素晴らしい。ちなみに彼ら、9月は本国でPAVEMENTやSONIC YOUTHらと対バンしているよう(観たい!そのメンツで来日希望!)。その両者を始めとする先人が切り拓いたオルタナティブ精神を、確実に受け継いでいるバンドだと思う。(道明 利友)
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Skream! 2024年09月号