Japanese
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真夜中のハイウェイを猛スピードで駆けるような。または、サンライズに照らされた波間ではしゃぐような。性急に、穏やかに、とかく“走る”情景が浮かび上がった。それは硬質のアンサンブルの中で瑞々しくも輝くメロディ・ラインの仕業。その疾走感が気分をどこまでもアゲてくれる。聴き終えた後は、どこか走り切った達成感の心地よい余韻に浸っていた。誤解を恐れず言うと、このバンドのオリジナリティはポスト・ロックとフュージョンの中間を射抜いたようなセンスと表現したい。1stアルバム以来、約3年ぶりにインスト・バンドMIRRORが帰還。セルフ・プロデュースで制作されたこのEPを聴けば、飛躍のセカンド・ステップとなるであろうアルバムが待ち遠しくなるはず。サウンドが伝える饒舌なエモーショナルは最高だ。(伊藤 洋輔)
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Skream! 2024年09月号