DISC REVIEW
Overseas
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BLACK FRANCIS
Nonstoperotik
ロックは若さだ。彼らは歳をとったら、どうやって生きていくのだろう。90年代半ば、余計なお世話でしかないそんなことを僕は考えていた。そこで、このPIXESのフロントマン、Black Francis名義の第3作である。僕は歳を重ねていく偉大なアーティストの成熟を耳にする。往年のロック・スターが何十年と同じパフォーマンスを繰り返す、愛すべきマンネリズムとは全く異なる、Black Francisの現在。ヘロヘロの歌声を前面に、掻き鳴らされるギター、時にはキーボードの音もフィーチャーされるこの朴訥とした作品が持つ、無駄がそぎ落ちていったような透明感。それは、若さではない。だが、若さと同じく言い知れぬ魅力に溢れている。オルタナ世代のブルースとでも呼ぶべき味わい深さを湛えた作品である。
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