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ディスコ・パンク、ニュー・レイヴというムーヴメントの渦中に登場したNEW YOUNG PONY CLUB。きらびやかなディスコ・パンクからは距離を置き、今作ではダークなエレクトロ・ニューウェーヴへと向かっている。自主レーベルからのリリースということからも、一過性のムーヴメントとして消費されて終ることを避けようとするバンドの姿勢が明確になっている。前回の焼き増しにならないことを前提に制作されたこの作品で、彼らは確実な進歩を遂げている。THE HORRORSが「Sea Within A Sea」でみせた深化を思い起こさせるサイケデリック・グルーヴを放つ「The Potimist」は出色の出来。エモーショナルで抑揚の効いたこの作品で、彼等は前作とは別種の生々しいバンド・グルーヴを獲得した。(佐々木 健治)
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Skream! 2024年09月号