Japanese
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キャッチーでゴキゲンなメロディに、さらに気分をときめかせるピコピコ・シンセをふりかけた「理解者」で幕を開けるTELSTER のニュー・アルバム。「フリフリ2010」ではTHE POLICEのようなレゲエ・テイストをとりいれ、「愛と政治のBGM」のような洒脱なロックンロールから「時代は変わらない」では穏やかな歌心をみせる。様々なスタイルを取り入れたひねくれたセンスを直球のポップ・ソングに変換するようなキラキラ感がTELSTARの持ち味だろう。エモーショナルな歌詞をスピードに乗って歌うポップ・ソングの裏側には、様々なロックの変遷がちりばめられている。そのアンバランス感が、他にはない独特のポップ・ソングを生み出している。間違いなく、自覚的にこのアンバランスさの狭間で闘っているのだろう。(佐々木 健治)
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Skream! 2024年09月号