Overseas
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デンマークのガレージ・バンド、THE BLUE VANのサード・アルバム。今作も、60’sマナーな男気溢れるR&Bロックンロールを繰り広げている。男の色気タップリのヴォーカルと切れ味鋭いギター・リフ。時にズシリと、時にねっとりと腰にまとわりつくリズム隊。一聴すると地味に感じるかもしれないが、実はキャッチーでとっつきやすいメロディもいい。KINGS OF LEONやJETと同じく、ブルース・ロックンロールのダイナミズムをしっかりと体現してみせる。土臭さ×男臭さ=セクシーというブルース・ロックの方程式(今、思いついただけだけど)がしっかりと当てはまる。スペシャルな何かがあるわけではないのだけれど、地に足の着いたソウル・ミュージックの心地よい熱量が、アルバムの最初から最後まで詰まっている。(佐々木 健治)
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Skream! 2024年09月号