Overseas
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フリー・フォーク界の貴公子として、音楽以外でも話題を提供しながら、圧倒的な存在感を放つDevendra Banhart。この憎らしいほどの美男子が鳴らす、自由な精神性を湛えた音世界は相変わらず素晴らしい。トラッド・フォーク、トロピカリズモ、サイケデリック、JAZZ、ポップス、ロック・ステディあらゆる音を吸収し、万華鏡のように変化するオーガニック・サウンド。レイドバックした音の波に揺られていると、どこか遠い国の喧騒が聴こえてきそうな、まさにサウンド・ジャーニーと呼ぶべきサイケデリア。プロデューサーとして参加しているTHE BEESのPaul Butlerの存在も、この柔らかくもスリリングな音世界に一役買っている。才色兼備ってのは、こういうことを言うんだな。(佐々木 健治)
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Skream! 2024年09月号