Overseas
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とにかく、5曲目「Wait For The Weekend」だろう。イントロのドラムからTHE KILLERSやBLOCK PARTYを髣髴させるメロディまで、まさにアンセムと呼べる一曲だ。瑞々しいポップさを持つDanny、マッチョなTHE CLASHチルドレンという感じのJonoと、バンドの中心であるYates兄弟のヴォーカル&ソング・ライティングの個性がはっきりと異なるところも面白い。これぞワーキング・クラス・ヒーローという歌詞、疾走感と高揚感に満ちたシンプルなギター・ロック。週末を待ち望む退屈な日常へのフラストレーションをロックンロールに変換する。これまでも何度も繰り返されてきた図式そのものだが、それでも僕はまたもやこのアルバムに胸躍らせている。(佐々木 健治)
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Skream! 2024年09月号