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COLUMN

テレフォンズ石毛の独りロック談義 【第3回】

2009年11月号掲載

テレフォンズ石毛の独りロック談義 【第3回】

うわー。もう今年も残りわずかですね。
皆さん今年も良い音楽に出会えましたか?
僕はたくさん出会えましたよ!
へへへーん


僕は9月~10月の頭までの1ヶ月ちょいツアーをしてました。
なのでツアーの思い出と意味みたいなものを今回は徒然と。


今回のツアーは全国15箇所を巡るという感じで今までのテレフォンズのツアーとしては最多でした。
そして全箇所19曲プレイするという今までのツアーの中では最長でした。
つまりは今まで一番過酷なツアーでした。
と言っても僕らより全然過酷なツアーをしてるバンドはいっぱいいますね。
あくまで僕らの今までの経験の中では過酷だったという事で許してください。(笑)

今回のツアーはファイナルを除いて全部2マンでした。(ファイナルだけ3マン)
もう本当にそれぞれに個性の有るバンドと回れて毎日が異なる化学反応でした。
対バンの冥利はそこですよね。
お互いがお互いを高めあってフロアをあの絶対的な音楽空間にするってのはワンマンでは中々味わえないかなと

もちろんワンマンにはワンマンの良さが有りますけどね。

この「Skream!」誌上で同じくコラムを連載しているヒサシさんのTHE BEACHESにも広島と松山に出演してもらったんですけれども物凄い化学反応だったな~。
THE BEACHESのライブが最高すぎたおかげで僕らも良いライブが出来た気がします。
最高の夜でした。ヒサシさんありがとうございました!


19曲というセットリストを組むのも中々無い機会なので色々と悩みましたね~。
基本的に「DANCE FLOOR MONSTERS」のレコ発だからDANCE FLOOR~の曲は全部やろうと思いました。
旧譜からのバランスの取り方は何とも難しかったですね。
結局7パターンのセットリストを作って各地の思い入れや対バンとの相性を含めてセットリストを練り上げました。実は色々と考えてるんですよー。(笑)

僕的には「DANCE FLOOR MONSTERS」の中で一番好きな曲「Yesterday,Today,Tomorrow(my life is beautiful)」をライブでどうやるかがポイントでした。既存のテレフォンズの曲と比べてスケール感や質感が違う曲なので他の曲との混ざり方がどうなるかなと。
結果的にはアンコールでやる事が多かったんですが個人的にあの曲で1日が終われて満足でした。
一緒に歌ってくれた各地の皆、本当にありがとう。
最高に気持ちよかった。
宇宙に連れてかれたよ。


それにしても各地の皆の熱狂っぷりが本当に嬉しかったツアーでした。
来てくれた皆本当にありがとう!
あのハッピーヴァイヴスに溢れた空間にいると俺はいつも凄い不思議な気分になってしまうんです。
本当にそこにいる人全員を友達や家族だと思えるんだよね。
性格とか何も知らないのにさ。(笑)
いや、でも本当に皆良い顔してたよ。
あんな真っ直ぐな顔でライブを観られたらステージ上で嘘なんかつけないぜー。
ステージからの光景を皆にも見せたいよー。
なんか浄化される気がする。
生きる意味を見出せるんだよねー。
それも音楽の力なんですかね。

やっぱライブハウスでのライブだと皆の表情が一人一人見えるから良いなぁと思いました。
すげーぶっとんだ顔して踊り狂ってる人も居ればじっくり見て音楽を体に染み込ませて楽しんでる人も居て見てて嬉しくなりました。
音楽の楽しみ方なんて人それぞれだから変な話、ステージとか見てくれなくても良いんだよね。
その場にある音を自分に取り入れてどう自分で表現するかだから。
そう、実は皆があのハッピーヴァイヴスに溢れた空間を作っているんだよ。
俺らの音はもちろん有るけど俺らの空間は皆と一緒じゃないと作れないからさ。
それが俺らのライブが凄い楽しい要因の一つだと思う。
こういう事を言葉で説明するのは野暮だけどいつか書いてみたかったんで許して。


なんかツアーの感想というか別の文章になってもうた。
まぁいっか。

今年も残りわずかだけど皆さん悔いの無い音楽人生を送って下さい。
でわー