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INTERVIEW

Japanese

暴動クラブ

2024年08月号掲載

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Member:釘屋 玄(Vo)

Interviewer:フジジュン

元ネタがバレると、すごく嬉しいんです


-あと、マツシマライズさんのギター・センスが要所でキラッと光ってて。インスト曲の「Voodoo Rag」は聴いててゾクッとしました。

そうですね。いつぶりかのギター・ヒーローたり得る器を持ってるというか......って、めっちゃ上から目線ですけど(笑)、ギター・ヒーローみたいな人って、しばらくいないと思うので、みんなで持ち上げてほしいです(笑)。

-「いとしのクロエ」とか「チェルシーガール」とか、マツシマさんが書く曲は人柄が出ていて、釘屋さんの書く曲と違った角度でバンドを魅せてくれてます。

マツシマはロカビリーがルーツで、分かりやすいし、普遍的な良さがある。

-アルバムど頭から、釘屋さんの「とめられない」~マツシマさんの「Born to Kill」と、シングルの両A面みたいな印象じゃないですか? 大げさに言うと、暴動クラブのJohn(Lennon/THE BEATLES/Gt)とPaul(McCartney/THE BEATLES/Ba)みたいな二枚看板が、バンドの広がりを生んでいると思います。

A面「Born to Kill」でB面「ROAD RUNNER」の配信シングル(2024年7月リリースの『Born to Kill』)も出てるので、そういう並びで聴いてもまた面白いと思います。

-アルバムには、その「ROAD RUNNER」とTHE ROOSTERS「C.M.C.」のカバーも収録されてますが、カバーするときに一番大事にしていることはなんですか?

一番はアレンジの余地を大切にしてます。それは「Road Runner」みたいなロックンロール・クラッシックもそうだし、沢田研二さんの「気になるお前」もそうだったし(2024年4月リリースの暴動クラブの2nd 7インチ・シングル『シニカル・べイビー』収録)。自分たちのアレンジができる曲ほど、意味のあるカバーになります。

-「C.M.C.」はカバーしてみていかがでしたか?

難しかったですね。THE ROOSTERSはロックンロール・バンドですけど、「C.M.C.」はニュー・ウェーヴっぽさもあったり、ロックンロールのカテゴリからちょっと外れた曲だったりするんで、難儀はしました。この曲はみんな覚えてたから、"ちょっとやってみよう"でいきなりスタジオで合わせたんです。

-そんな20歳そこそこのバンド、聞いたことないです(笑)。でも、みんな知ってる曲だから、それぞれの解釈もあったんですね。アルバム収録曲で特に好きな曲や思い入れの強い曲はありますか?

例えば、「まちぼうけ」はあの環境で録れたこともすごく良かったですね。ネタばらしすると、THE PRETTY THINGSの「Come See Me」って曲があって、それを元ネタにして作った曲なんです。イントロのドラムの入りとか、あのタムの音が......って、めっちゃマニアックな話になってますけど(笑)。タムの音が60年代のああいうバンドの大砲みたいなタムの音が出せてて、すごく気に入ってます。

-すごいマニアの人にそんなのも解析してもらって、楽しんでもらいたいですね(笑)。

そうですね。元ネタがバレると、すごく嬉しいんです。SNSでエゴサして"この曲、なんちゃらみたいでカッコいい"とか言われると、"気付いてくれたんだ!"ってすごく嬉しくて(笑)。元ネタを知っていながら"カッコいい"って言ってくれて、そんな嬉しいことはないですね。

-それだけ聴き込んでくれてるってことですからね。同世代とか、若いリスナーを啓蒙していきたいって気持ちもあるんですか?

ロックンロールって70年も続いた骨董品の音楽ですけど、いいものはいいので、今はあまり意識せずに聴いてる人が、遡って聴いてくれたら嬉しいですね。もちろん、暴動クラブはずっと聴き続けてもらいながら、ロックンロールの歴史を追ってもらえたらいいなと思います。

-バンドとして叶えたい夢、こんな存在になりたいというのはありますか?

爆売れしたいです! 自分たちがカッコいいと思うことだけをやって、めちゃくちゃ売れたいです。

-そして、アルバム・リリース後の8月28日には、渋谷CLUB QUATTROでのワンマン・ライヴも控えています。ワンマンへの意気込みも聞かせてください。

対バンのときより長くやれるので、楽しみにしていてください。

LIVE INFORMATION

"暴動クラブワンマンライブ『暴動集会』"
8月28日(水)渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00

[チケット]
前売 ¥4,400 / 当日 ¥4,950 / 学割(前売のみ/学生証必須) ¥3,300(D代別)
※未就学児入場不可
※学割は当日学生証の提示がない場合、一般との差額(¥1,100)を徴収させていただきます。
・かつて各サブスクリプションで配信され今は幻となった『初期作品集』全曲入り/直筆サイン入りメンバー自作CDを終演後にプレゼント
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