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INTERVIEW

Japanese

超☆社会的サンダル

2024年02月号掲載

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Member:オニザワマシロ(Gt/Vo) ふじお(Ba) タケマスター(Gt) 林田 翔馬(Dr)

Interviewer:フジジュン

-オニザワさんの歌詞やメロディって、純粋な気持ちが正直に伝わってくるもので、それを表現しきることだけでもなかなかできることじゃないのに、それがメンバーにブレなく伝わって、バンド・サウンドで増幅できてることがすごいなと思うんですが、曲作りの過程はどんな感じなんですか?

オニザワ:私が弾き語りで曲作って、それをスタジオに持ってって、"これ作りたくて、かわいい感じにしたい"って言ったらやってくれる感じ。曲によってはイメージと違った感じになるんだけど、"ホントはこうしたかったんじゃないの?"みたいなのをやってくれるから、意外とやりたいことができてる。

-オニザワさんが言ったことをメンバーが汲んでくれて?

オニザワ:いや、たぶん顔とか。態度に出てるのか知らんけど。

ふじお:うん、顔に出るよね。違うときは"これじゃない"って顔に書いてある。でも、デモの段階でやりたいことは伝わってきますね。

タケマスター:オニザワさんの作る曲を聴いて思うのは、言葉選びとかメロディとか、オニザワさんにしか作れない曲をずっと作り続けてて。ホントに天才だなと思うし、僕はオニザワさんの作る曲が大好きなので、このバンドでギターを弾かせてもらえて光栄です。

-すごい惚れ込みぶりですね(笑)。僕は「可愛いユナちゃん」を最初に聴いたとき、"怖ぇ曲だな!"と思ったし、どこか狂気を感じて。このシンプルな歌詞と曲でそれを伝えられるのはすごいなと思ったし、YouTubeのコメントを見てもみんな真意を理解してることに驚いて。オニザワさんは嘘も言わず、正直な気持ちを歌ってるだけなのにね?

オニザワ:そう。嘘も言ってないし、ブスとも嫌いとも言ってない。名字も言ってないけど、ライヴのMCでインスタのIDは言っちゃった。

-わはははは、それは一番言っちゃダメでしょう(笑)!

ふじお:オニザワさんの曲は歌詞もちろんすごいし、ファンの人が深読みしてくれてるのを見ると、オニザワさんのカリスマを感じるし。あと、オニザワさんはメロディ・センスがズバ抜けてて。メロディ・ラインが歌ってますよね?

オニザワ:歌ってます。

林田:オニザワさんは"音楽、全然わからない"って言うけど、僕は"この人、意外と聴いてるな"と思うし、オニザワさんの好きなバンドとか知ってるけど、意外と思わぬ引き出しがあったりして、"お~、すげぇな"と思って。それに対して僕やふじお君がアレンジの提案をすると意外とハマったりして面白いし、飛び道具的なことを提案しても通ったりするので、すごくやりがいもあります。

-なるほど。俺が"オニザワさんのやりたいことがメンバーにブレなく伝わってる"と感じたのは、オニザワさんの作る曲へのリスペクトがあるからなんですね。

オニザワ:嬉しいっすね。たしかにそう思う。

-大会に出るために曲を作ってたときと比べて、曲を作るときの気持ちも変わってきてる?

オニザワ:いや、全然変わってない。

ふじお:あの頃から、同じアルバムに入っててもおかしくない曲を作ってたよね?

オニザワ:ずっと同じ感じだし、学ぼうともしないからずっとこのままみたいな。いっぱい音楽を聴くし、"こういうの作りたいな"と思うけど、良くも悪くも勉強しなさすぎるから変わってない。

-そこも天才たるところで、"こういうの作りたいな"と思った時点でインプットされてて、いざ曲を作るときに、作りたい曲に沿ったものがスッとアウトプットできるんでしょうね。好きなバンドやルーツをあえて挙げるなら?

オニザワ:銀杏BOYZとか、モーモールルギャバンとか、相対性理論とか。あと、子供の頃から車で昭和歌謡がずっと流れてたし、昭和歌謡スナックで働いてたから中森明菜の「スローモーション」聴くためにパチンコ打ちに行ったり。メロディは昭和歌謡からめっちゃ影響されてる。

-それはすごいわかります。曲を作るのに、コードや進行を勉強してっていうのは?

オニザワ:ない。"この音いいな"、"じゃあ次にこれ押してみたら、これ鳴った"みたいな。なんもわかってないし、今もわかってない。

ふじお:弾き語りで自然と覚えたコードが出てくる感じだよね?

-基本、感覚でできちゃうんですね。歌詞も自分の言葉を持ってるから、日記を書くくらいの気持ちで感覚的に書けちゃってるんじゃないか? と思ったんですが。

オニザワ:マジでTwitter大好きだから、裏アカとかでずっとツイートしてるんですよ。文章打つのが一番ストレス発散で、ムカつくこととか文章にするのが大好きで、自分がかわいそうになるための文章を書くのが超好きだから、歌詞書いてるのも同じみたいな。日記っていうより、Twitterに長文書いてポエムってる感じ。

-腹立つことがあったら、腹立ってるうちに言葉で残しておくんですね。

オニザワ:そうそう。"自分のTwitterから普通に歌詞持ってくるわ! 何ツイートしてっかな?"と思って見たら、"むっちゃいいことツイートしてるじゃん"って。

-あはは。だから歌詞がすごくリアルに響くんですね。ちなみに今作の収録曲で一番古い曲はどれになるんですか?

オニザワ:『漂☆流』に入ってるのは「17」と「ほんとの明日」じゃない? 「ほんとの明日」はふじお君が"こういうのやりたい"って曲送ってきて、それに歌詞とメロディをつけて送り返したけど、もうず~っとず~っと昔の話で忘れちゃった。

ふじお:僕が初めて作った曲だったんですけど、オニザワさんに投げたらとんでもない曲になって返ってきて。今考えたらめちゃくちゃだけど、打ち込みのギターとベースとドラムまで作って送ったら、新しいメロディがついて返ってくるってすごいなと思って。

-それがまだ、反社会的サンダル時代ですよね。超☆社会的サンダルに改名して、この4人になって、バンドとして完成したみたいな感覚もあった?

オニザワ:なんか、マジで危なくない。人とか襲ってきても助けてくれそうだし。

ふじお:あ、壁としてね。肉壁として(笑)。

オニザワ:あと、車がバカ狭い。オニザワ、体育座りだったもんね(笑)?