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INTERVIEW

Japanese

大阪☆春夏秋冬 × masasucks

2020年08月号掲載

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大阪☆春夏秋冬:MAINA ANNA MANA EON YUNA RUNA
masasucks
インタビュアー:荒金 良介


98年頃はアメ村がすごく盛り上がっていたから、みんなにもそういうシーンを作ってほしい(masasucks)


-メンバーのみなさんは、今作の楽曲を聴いたときはどう思いました?

MAINA:求めていた音楽が完成したという感じですね。ストレートに聴けるものが多いので、自分が求めていたものやなって。

MANA:今作の楽曲はほぼ毎日聴いてるし、自粛中もずっと流してました。シンプルにめっちゃ好きやし、早くライヴでやりたいなと思います。

YUNA:アルバム1枚を聴いたときに、めちゃくちゃ楽しんでもらえる作品かなと。

ANNA:全10曲で30分強ぐらいの時間に収まっているけど、一曲一曲に濃さや深みがあるし、アルバム通してバランスのいい作品だと思います。

masasucks:今回再録が2曲(「BABY CRAZY」、「Let you fly」)ありまして、これもみんなライヴを経て、アップデートできたんじゃないかと思います。今のアイドルのライヴはバンドと出ている音も変わらないから、あえてゴリッとさせました。あと、今作はなるべくみんなで歌うところを増やしたんですよ。次に録るときは合唱系の曲があってもいいのかなと考えています。

MAINA:みんなの声が入ることですごくパンチが出るし、作品自体が分厚くなった気がします。

-今作はマサさんが通ってきた90年代のインディーズ・パンク......もっと言えばHi-STANDARDの『MAKING THE ROAD』が100万枚以上のセールスを記録し、他にも平気で10~20万枚とCDが売れるバンドがいた、あの頃のインディーズ・シーンの熱さをしゅかしゅんを通して伝えたいのかなと。

masasucks:そうですね。これは、みんなにまだ言ってない大きなテーマがあって、俺が右も左もわからずにがっついていたパッションを、曲に封じ込めているつもりなんですよ。それは90年代後半、まさにみんなが生まれたくらいの年にストリートにはこういうシーンがあり、こういう音が鳴っていた。みんなが生まれた年の音楽をやっている裏シナリオがあるんですよ......今思いつきました。

一同:ははははは(笑)。

-結果的にそういうサウンドに仕上がってますからね。

masasucks:そうですね。

MAINA:たしかにアンダーグラウンドのカルチャーが入ってますよね。ライヴ・キッズの方が聴いたら、絶対飛び跳ねるやろうなって。

masasucks:そうね。1曲目からBEASTIE BOYSみたいな要素も散りばめられているし。

-「MOVE AROUND」のことですね。こうしたミクスチャー・ロックを1曲目に持ってくるところもかなり攻めてますよね。

masasucks:みんながラップで掛け合ってるところもハマってるし。

YUNA:ああいう曲調も初めてなので、挑戦でした。

masasucks:EONもイキってたしな?

EON:私、イキってました(笑)。そうかもしれない。

-「MOVE AROUND」から次の「AxMxMxRx to The End」に繋ぐ流れも最高ですね。

masasucks:俺からすると、それもストリート繋がりの音なんですよ。

MAINA:マサさんにデモを聴かせてもらったときに、"めっちゃヤバい!"って。

-今作の中で「AxMxMxRx to The End」は最も大阪色の強い楽曲ですね。

masasucks:みんなはアメ村(アメリカ村)でそんなにギャーギャーしてなかったかもしれないけど、98年頃はアメ村がすごく盛り上がっていたから。みんなにもそういうシーンを作ってほしいなと。

EON:自分たちが生まれた頃の時代の雰囲気を届けられるのは嬉しいですね。

ANNA:1分ちょっとで曲が終わるけど、それも大阪のスピード感がめちゃめちゃ出てると思います。

EON:近鉄難波駅から心斎橋駅が体感それぐらいの時間だから(笑)。

YUNA:こういう短い曲が欲しかったんですよ。

-「太陽と月とピザ」は今作の中では異色のナンバーですよね。

masasucks:Avril Lavigne、FOO FIGHTERSを彷彿させるミドル・バラードみたいなイメージでした。歌詞については真面目すぎるなと思って......ちょっと小ボケを入れようと。たぶん、腹が減ってたんでしょうね(笑)。

MAINA:ピザってみんなでワイワイしながら食べるもので、マサさん、しゅかしゅんもそういうノリがあるから、合ってるなと思いました。

YUNA:マサさんが書く歌詞の語尾にもキュンとしました。

RUNA:優しく包まれる感じが、この曲は特に出てるなと感じます。

-今作発表後はどんな予定なんですか?

YUNA:秋頃から春にかけてツアーをやれたらいいなと。オンライン・ライヴは定期的にやるので観てほしいですね。全国ツアーをまだやったことがないので、今作をきっかけにやりたいです。

ANNA:全曲攻めの曲ばかりなので、誰が聴いても1曲は刺さると思います。

MAINA:ライヴ・キッズの方に聴いてほしい! 絶対刺さると思うから。ライヴに遊びにきてほしいですね。

EON:一緒に遊びましょう!