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INTERVIEW

Japanese

WANIMA

2019年10月号掲載

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Member:KENTA(Vo/Ba) KO-SHIN(Gt/Cho) FUJI(Dr/Cho)

Interviewer:秦 理絵

-(笑)あと、アルバムの1曲目が「JOY」だったのがビックリしました。シングル『Good Job!!』(2019年3月リリース)の初回限定盤に、アコースティック・バージョンで収録した曲ですよね。

KENTA:はい!! これは驚いてほしかったポイントのひとつです。"あのアコースティックの曲が1曲目に入っとる!!"っていうのは、僕の中ではWANIMAの歴史を塗り替えるぐらい衝撃であってほしかったんですけど(笑)。アルバムは、ライヴをイメージして創ってるので、1曲目はこういう短くて速い曲で登場したいなと思ったんです。

-アコースティック・バージョンを創ってから、バンド・バージョンを録ったんですか?

KENTA:どうやったっけ?

FUJI:僕らはライヴでアコースティックをやることもあるので、普段からスタジオでこういうアレンジもやってて、その中の1曲でした。だから、どっちが先だったか覚えてないです(笑)。

-「JOY」の歌詞では"一度きりの物語/飾らない姿でおかえり"って歌ってて。"ワンチャン"っていうWANIMAのポリシーにも通じるような曲だなと思いました。

KENTA:そうですね。「JOY」には普段僕らが何回も口にしてること、思ってること、信念にしていることが入ってます。それで、アルバムの開催宣言にしたんです。

FUJI:創ってる段階から1曲目だと思ってました。

KENTA:KO-SHINはこの曲何番目に好き? 「宝島」(※正しくは「宝物」)が1位やろ?

KO-SHIN:実は、これもミュージック・ビデオを撮りたいと思ってて......。

一同:あはははは!!

FUJI:じゃあ、同率1位で(笑)。

-そういえば、ミュージック・ビデオじゃないですけど、アルバムのトレーラー映像の裏で流れてるのは「JOY」ですよね。スカイ・ダイビングしてるやつの。

KENTA:そうなんです。メンバー全員高いところが苦手なのに、開催しました。富士山ぐらいの高さから飛び降りました。アルバムの開催宣言のために。

FUJI:4,000メートルぐらい。

-身体張ってますね(笑)。あと今回のアルバムで大切な曲だなと思ったのが、「シャララ」と「BROTHER」でした。まず、「シャララ」はパーカッシヴなビートも新鮮で。

KENTA:FUJI君はこの「シャララ」を創るために新しい電子ドラムを買ってました。いろいろ面白い音を入れたかねっていうので。パーカッションだったり、民族っぽいリズムの音色だったりを入れてるんですけど、楽しい1曲になりましたね!!

FUJI:「シャララ」は、ライヴで再現できないぐらいのことをやってしまいました。

-この曲の歌詞に出てくる"ガキの頃からとなりのニシダ"は、KO-SHINさんですよね。

KENTA:そうです。こういうこともアルバムだからできると思ってます。歌詞を書くときは、今までのことを振り返る時間が多くて、そうやって自分の中を掘り下げていくと、こういう部分があって。この曲は、メロディをわかりやすくしたかったんです。サビは、"シャララララパンパン"しか歌ってないですから(笑)。

-KO-SHINさん、歌詞の中で自分が歌われるのはいかがですか?

KO-SHIN:照れくさいですね。

KENTA:"となりのニシダ"のあとにみんなで"コーシン!!"っていう掛け声を入れているので、このインタビューを読んだ人はライヴで一緒に叫んでほしいです。

-で、この流れで「BROTHER」がくるのがいいんですよ。KO-SHINさんとか、FUJIさんのことを、KENTAさんがブラザーって歌ってるのかなとも受け取れて。

KENTA:血は繋がっていないですけどね(笑)。死ぬときは一緒だと思って生きています。

-"ソウルメイト"みたいな意味の"ブラザー"ですよね。この曲は、すごくもがいてるし、KENTAさんの心の深い部分に触れてる感じがします。

KENTA:やっぱりみんな、この曲みたいに、表面だけを見てもわからない悩みとか苦しみとかを抱えてると思うんです。僕たちもそういう想いがある。俺らがコケると応援してくれている仲間に示しがつかない。だから、僕らは3人でもがきながら力強く跳ねのけたいなっていうとこから、"BROTHER"なんです。まだ歌詞ができてないときから、この曲は、ぐっとくる熱いものがありました。

-こういう曲がアルバムの真ん中にあることによって、前作『Everybody!!』以上にどっしりとした感じというか、より揺るぎない作品になりましたよね。

KENTA:そうだと思います。楽しい曲だけじゃなくて、いろいろなWANIMAがいます。ライヴでは「BROTHER」で始まるのもいいかなと思ってるんです。

-たしかに。今回、関ジャニ∞に楽曲提供した「ここに」のセルフ・カバーも収録されてます。これは、もともと関ジャニ∞からのオファーで創ったんですか?

KENTA:そうです。他のアーティストに楽曲を提供するのは初めてだったんですけど、"WANIMAが思う曲にしてください"って言ってくださったんです。

-関ジャニ∞にとっては、ちょうど渋谷すばるさんが脱退して、新たな体制で進んでいこうっていう大事なタイミングだったと思いますけど、そこも意識して書いたんですか?

KENTA:それもあります。安田(章大)君と仲良くさせてもらってて、関ジャニ∞のライヴも観にいかせていただいたり。関ジャニ∞にとって大切な時期だっていうのは、僕たちもわかっていたので、その後押しができるように全力で提供させていただきました。それをセルフ・カバーさせてもらったので、いろいろな人たちの想いが重なる曲になったと思います。

-改めてWANIMAで演奏するときに意識したことはあったんですか?

FUJI:すでに関ジャニ∞さんの「ここに」としてできあがってる曲なので、WANIMAが伝える「ここに」を演奏したいっていうことなのかなと思います。

KO-SHIN:不思議とWANIMAがやるとWANIMAの曲になったと思います。

KENTA:ってことは、この曲は15曲中何位?

FUJI:もう、「宝島」(※正しくは「宝物」)と「JOY」が同率1位よ?

KO-SHIN:えっと......これも一番です!!

KENTA:また(笑)。ヤス君(安田)喜ぶね。