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INTERVIEW

Japanese

-KARMA-

2019年10月号掲載

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Member:畑山 悠月(Vo/Gt)

Interviewer:秦 理絵

-コーラス・ワークは、「クラスメート」にも入ってますよね。これは何かの影響ですか?

誰の影響だろう。メンバーの声も入れたいっていうのはあるんですよね。でも「デイズ」みたいに、みんなで勢いよくガッて歌うんじゃなくて、ちょっと難しいことをしてるっていうのを入れたくて。俺、何を聴いてるんだろう......でも、高校のときに比べたら、ちょっとポップ・ミュージックっぽいのを聴くようになったんです。

-例えば?

TENDOUJIとかYogee New Waves、Helsinki Lambda Clubとかはメンバー全員好きなんですよ。そっち寄りというか。

-海外のインディー・ロックに影響を受けているバンドですね。

そうですね。僕、いつかは"フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)"に出たいんですよ。大人がビールを飲みながら、気持ちいいって身体を揺らすような。そういうのが、"うわ、かっこいい"って思うんですよね。そういうイメージがあって、こういう曲ができたんだと思います。

-なるほど。歌詞のテーマに関しては、「ぼくの部屋、朝のまち」で、"変われてないのはどうやら僕だけ"って歌ってたりして、焦りが見え隠れしてますね。

あぁ、それはありますね。高校を卒業して、進路を選ぶときも焦ってたんですけど、今も焦ってるんです。あいつは札幌で仕事してるのに、自分はライヴをやるために、東京にいていいのかな? みたいな。あと、高校のときは、わりと自分の身の周りに対する焦りだったんですけど、今は広い世界に対して焦ってるというか。それこそ世の中で起きてることに気づかなかったりしたときに、ヤバいなと思ったりするんです。

-高校を卒業すると、向き合うものが教科書とかテストとかじゃなくて、それこそ大人と同じものになるわけですからね。

急に大人にならなきゃって思ったりして、難しく考えちゃうんですよね。

-そういう焦りに、自分なりの答えを出そうとしたのが「blue!!」かなと思いました。

その通りですね。難しいことなんかいらないよなっていうのが、伝えたいことなんです。あのときとは変わっていくけど、バンドを始めたての初心を忘れたくないっていうのもあって。他の人の曲を聴くと、"どうやったら、あんな曲を書けるんだろう?"って考えちゃうけど、今まで通りまっすぐでいいなと思ったんですよ。それを、そのまま書いてるから、5曲の中で、一番まっすぐだし、これが本来の僕ですね。

-"ずっと青いまま"っていうのも、自然に出てきたんですか?

年をとっても、青くていいなと思ったんですよね。夜のすすきのとかで、元気に酔っぱらってるおじちゃんを見てたら、いわゆる青春ではないかもしれないけど、青いじゃん、みたいな。今と同じようなことで悩んだり、笑ったりしてるんですよ。だから年齢じゃない。人間はみんなずっと青いままだって思ったんです。

-なるほど。

札幌に僕が好きな先輩、THE BOYS&GIRLSがいるんですけど、そのヴォーカルの(ワタナベ)シンゴさんに憧れてるんです。ライヴで、"だれもがみな、少年少女なんだ。"って言うんですよ。それでいいなって思うんですよね。その影響は受けてますね。

-今回、アルバムのタイトルが"イノセント・デイズ"から"DAYS E.P."になったのも、ストーリーがありますね。

面白いですよね。続きというか。自分たちは"デイズ"っていうものにこだわって、人間に寄り添うバンドだっていうのが伝わればと思ったんです。

-"なんとかデイズ"っていうふうに形容詞は必要なかったですか?

ワンダフル・デイズとか、ビューティフル・デイズとかも考えたんですけど。

-そういう作品ではないですもんね。

きれいすぎますよね。だから"イノセント・デイズ"ときて、なんの飾りもない"DAYS"でいいかなって思ったんです。一応、高校は卒業したけど、まだ全然その延長にいる部分もあるので。次は、さすがに子供から卒業して、もうちょっと大人になったCDになるはずなので、これで10代の俺らに区切りをつけられたかなと思います。