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INTERVIEW

Japanese

ニガミ17才

2018年06月号掲載

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Member:岩下 優介(Vo) 平沢 あくび(Syn)

Interviewer:TAISHI IWAMI

-「ただし、BGM」をリードにしたのはどうしてですか?

岩下:これはドラムが全然キマらなくて、そんなのばっかりですけど(笑)。4日間のレコーディングでこれしか録れなかったんです。で、完成したのを聴いて、あくびがMVにしたいって言ってきて。僕はこの曲をMVにするのは嫌だったんですけど、MVを撮るならこんなんかなーとか考えてたら、どんどん進んでいって"あ? これMV撮るんだっけ?"みたいな。あくびに催眠術かけられてたのかも。

-歌詞の"ばばあは十八番を踊りながら 熱燗の湯気をまとって"って、どういう状況ですか?

岩下:これは新春に家族親戚集まってご飯食べてる、そういう場所で。

平沢:和室の広い宴会場みたいな。主人公が中学生とかで、運ばれてきた熱燗の湯気の向こうにいるばばあが色っぽく見える、みたいな感じかな?

岩下:そうそう。そのばばあの下手でスローな踊りを踊ってる空気と、宴会場の雑多な空気がシンクロして、ばばあが何か超越したすべての起源かとまごうみたいな。でも、最初はこのばばあと主人公がエロいことになるはずだったんですけど、あくびが"それはわからん"って。

-なるほど。私も近いことを考えていたんです。岩下さんの言葉って、読むとわからなくても、メロディに乗ると景色が見えるんですよね。

岩下:その情景を思い浮かべてほしいとは思ってますね。そうやって想像していくと面白い歌詞になってる。

平沢:でも"ばばあ"はないですよね(笑)。

岩下:ライヴPAさんにも"売れたいなら「ばばあ」はやめた方がいい"って言われて、1個増やしました。

-平沢さんの吐息のようなコーラスが入ってますが、他の曲も含め、その声にはどういうイメージを持っているんですか?

岩下:かわいくてカッコいい。声質が僕に似てるところもあるんですよね。仮で歌入れしたイメージをそのまま引き継いでくれてるようなときもあります。

平沢:自分ではわからないなぁ。どう思います?

-岩下さんがおっしゃったように、まずキュートでクール。でもそこに内燃する色気、言ってしまえばエロさがあって、クセになるんですよ。

平沢:エロいことは常に考えてますけど、歌で意識はしてないですね。

-エロいこと?

平沢:常にチンコのことしか考えてないんですよ。"あの人どういうチンコかな?"とか、"こういうチンコだったらいいな"とか。

岩下:なんかマイ・ペニス・キットみたいな、型を取って作るやつ、スタジオに持ってきましたからね。"誰かお願い"って。

平沢:オブジェにしたいんです。自分が持ってないものへの興味とか好奇心ですね。

-ここまででニガミ17才のことは、結構見えてきました。でも、全部ニュアンス的な話です。まぁそれでいいんですけど。あえて既存のCD屋やサブスク上にあるジャンルに当てはめるとしたら、どこですか?

岩下:迷いますよね。結局J-POPでいいのではないかと。Jでいいと思う。なんならもっとジャンルを増やしてほしいですよね。

-珍しいですね。私の肌感覚ですが、"ジャンルなんていらない"っていうアーティストの方が多いような気がします。

平沢:岩さんは日本語が大好きなんで"J"だけは固定で、なんかいい言葉ないですかねぇ。