Japanese
Vaiwatt
2017年11月号掲載
Member:ぴえろ拳(Vo/Rizm) TAMA(Ba/Vo) S タクロー(Gt/Shout)
Interviewer:秦 理絵
-あと、今回のアルバムには、フランスの世界的クラブ・ヒット曲「Ca Plane Pour Moi」を日本語カバーした「BombぼんPOGOレ!」も収録しています。
TAMA:昔からDJタイムになったら聴いてた曲ですね。
ぴえろ拳:とにかくこの曲を歌ってらっしゃるPlastic Bertrandが素晴らしくて。Vaiwattに似てるというか。90年代に声紋鑑定で発覚したんですけど、口パクだったんですよね。このでたらめさって最高だよねって思うんですよ。Vaiwattもこれぐらいでたらめなことができたら面白いなと思って、カバーしてみました。
-原曲と日本語バージョンの歌詞はリンクしてるんですか?
ぴえろ拳:原曲の言葉が面白いから崩さないようにしつつ、サビはオリジナルにしちゃいました。結局、最後は"気楽にいこうぜ"って歌ってるんです。スマホで疲れても、政治がどうでも、気楽にいこう! みたいなことを伝えやすい曲ですね。
-今回のアルバムにはVaiwattのルーツ、好きなものがたくさん入ってるし、そこに対するリスペクトは出していきたいという気持ちが強そうですね。
ぴえろ拳:それはめちゃくちゃありますね。「イエローゴブリンズ」の最後のところは、GUNS N' ROSESの「Don't Cry」のオマージュなんですよ。そういう70年代とか80年代に流行ったロックを伝えたいという節もどこかにあるんだと思います。
-わかります。ルーツも大事にしながら、ポップだけど、いい子になりすぎないでたらめ感もあって、面白い存在だなと思います。
ぴえろ拳:ありがとうございます(笑)。
自分たちの楽曲が"公共物"になってほしいってことしか考えてないです
-今後、Vaiwattが目指していくものは?
TAMA:お客さんをはちゃめちゃにすることしか出てこない(笑)。
ぴえろ拳:今日お話をさせてもらった「Babel Babel」でも「風芽-FUUGA-」でもなんでもいいんですけど、"公共物"になってほしいんですよね。それが駐輪場なのか、スカイツリーかはわからないですけど。それしか考えてないです。
-公共物になりたいって、この格好で言うのが面白いですよね。
一同:あははははは!
-でも、本気でVaiwattがこのままの音楽性で公共物になるところを見てみたい。
ぴえろ拳:公共物だったら、多少うちのお母さんも知ってくれると思うんですよね。ぴえろにも一応お母さんがいるので(笑)。
-今後の予定としては、12月には大きなイベントが復活するそうですが。
ぴえろ拳:2001年から2011年まで"東京アダルトチルドレン"っていうストリート・ロックなイベントをやってたんですけど、それが一夜だけ復活します。六本木通りを封鎖したりして、結構元気なイベントだったんですけど、震災のあとに終わってしまって。それと3年間やってきた、"napaJ興行"のファイナルと総集編を合体させた形ですね。で、"napaJ興行"にはロックじゃない人にも来てほしくて、ずっとやってたプレゼント・タイムっていうのがありまして、今回はプレステ4(PlayStation4)を用意しました。
-プレステ4目当てでもいいから、来てくださいと(笑)。
ぴえろ拳:そうですね。12月10日に渋谷のCHELSEA HOTELと渋谷STAR LOUNGEの2会場でやるんですけど、CHELSEA HOTELの方が"東京アダルトチルドレン"ブースっていう、激しいパンク・バンドだったりDJだったり、アングラの方の匂いがすごいですね。僕らは渋谷STAR LOUNGEに出るんですけど、こちらは"精神POP"なブースです。今回、「Babel Babel」が"そろそろ音楽をやめようと思う"っていう映画(※2017年11月11日~17日に下北沢トリウッド、新宿アットシアターにて公開)の挿入歌に決まりまして、主演のダイナマイト☆ナオキもこのイベントに出演するので、ぜひ観てもらいたいですね。
-さらに10月22日にはアルバムリリース記念のワンマン・ライヴが開催されます。
ぴえろ拳:阿佐ヶ谷Gamusoっていうイギリス人兄弟がやっているパブですね。2階がバーで、3階がライヴ・スペースで、4階がチルアウトっていう面白い場所になってます。
TAMA:すごく楽しめるワンマンになると思います。いつもより長い時間ライヴをできるので、『BEST』の曲以外にも新曲をやったりするかもしれないです。
ぴえろ拳:カバーとかもやりたいですね。
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