Japanese
LiSA
2016年09月号掲載
-「AxxxiS」のヴォーカルは大人なLiSAさんが見えると思いました。でもその大人というのはエロさとは違う、女性としての成熟を感じます。LiSAはわざわざ女というものを武器にせずとも、LiSAそのもので戦っていくことができるんだなと。
おっ、「Empty MERMAiD」から成長しましたね(笑)。
-作家陣3人とLiSAさんによる4人のカラーが激突しているのも、LiSAにしかできないロックの形ですね。
こんなに不協和音ギリギリなところでストリングス入れるなんて(笑)、江口さん天才ですよ。間奏の弦はぜひ注目してもらいたい! eba君はラウドなアレンジになっても負けない美しいメロディを書くのがすごく上手だし、古屋さんは比喩表現が作詞家として天才。例えば"降下中のブラックスパイダー 空を知りたかった"みたいに"AxxxiS=軸"という言葉を使って、いろんな表現をしている――やっぱりすごいですよね。
-初回生産限定盤と通常盤に収録されている、LiSAさん作詞、田淵さん作曲、江口さん編曲の「ツヨガリ・ファンファーレ」は、今日ライヴを観ていても初披露とは思えないほどお客さんの心もしっかり乗っていて、もっともっと大きな曲に育っていく予感がしました。ラストのシンガロングも感動的で。
そうですよね! いや~、私天才かもしれない(笑)! 今日聴いてくれたみんなも、歌詞を読んで聴いたときにまた全然違う印象を持ってくれると思うし。
-この曲はなぜ夏の失恋をテーマに?
このシングルが世に出るのが8月24日で、夏の終わりだからです。「オレンジサイダー」(2015年5月リリースの8thシングル『Rally Go Round』収録曲)も夏の終わりを歌ったものなんですけど、私はいつもその夏休みが終わっちゃう、現実に戻っちゃう感じに寂しさを感じるんですよね。そういう寂しさをポップな曲で楽しく歌えたら、そのさよならや寂しさに対して前向きになれるんじゃないかなと思って。ライヴでみんなとお別れするのも寂しいし、次はいつ会えるかわからないけど――それでも前向きに"明日から頑張ろう"と思える曲ができたらいいなと思ったんですよね。
-「Brave Freak Out」と「AxxxiS」は勇敢なLiSAさん、ポップだけど切ないメロが乗る「ツヨガリ・ファンファーレ」は少女のLiSAさんが表れていて。古屋さん作詞、小南泰葉さん作曲、野間康介さん編曲の「シャッフル」(期間生産限定盤:Track.3)は少年性を感じました。ちょっとピーターパンっぽさもあるような。
自分の中では「アコガレ望遠鏡」(2015年3月リリースのアルバム『Launcher』収録曲)の主人公と同じで。楽しいことを探しながらのんびり生きて、でもちょっとひねくれている男の子や女の子のイメージですね。夢見がちで......たしかにピーターパンっぽいかな。みんみん(小南泰葉)の仮歌がめっちゃ可愛くて! みんみんの可愛い声で"にゃー"とか"たらった~"って入ってるところにすごくキュンときて、そりゃあこれは可愛い曲になるしかない!!って思いました(笑)。
-小南さんも曲提供を重ねるごとに小南色を強くしているような(笑)。でもそれも"LiSAならこれくらいやっても大丈夫だし、喜んでくれる"という信頼関係があるからだなと思います。
本当に。天才ばっかりですね。
-4曲でLiSAという人間性を様々な角度から見ることができて、LiSAの感性や経験も感じられました。シングルなのに新曲が一気に4曲も聴けるのはリスナーとしても嬉しいです。
やっぱり私はライヴがしたいんですよね。ライヴの中でいろんなことをやりたくなっちゃうし、ライヴを重ねるごとに"こういう曲もやりたいな"、"こういうことも伝えたいな"という思いがどんどん出てきちゃうので、たくさん曲を作りたくなっちゃうんですよね。そういうのはライヴから派生していくことが多いんです。「ツヨガリ・ファンファーレ」もみんなとさよならをする歌になったらいいなと思ったし。「Brave Freak Out」もライヴでこういうことが歌いたいと思っていた内容をそのまま先輩が書いてくれたし。"こういうことをライヴでやりたい!"と思ったことが曲になっていくんですよね。私の曲はライヴありきな気がします。
-ライヴを重ねるごとにLiSAさんも変わっていますしね。今回のシングルはガンガン前に進んでいるLiSAを感じられることができます。
そう言えば、最近そんなに後ろ向きな曲はないかも。
-そうですね。すごくそのモードが如実に表れた4曲だと思いました。立ち止まっていないなと。
立ち止まらずずっと制作してますしね(笑)。カップリング・ベストも出したいな~! カップリング曲ばっかりやるツアーをやりたいんですよ。
-LiSAのやりたいことは止まらないですね。
そうなんですよー! だから進むしかないんです(笑)。(「Brave Freak Out」の歌詞にあるように)"進むしかないのはわかってるよ"なんです!
-うまいオチがつきました(笑)。本当の意味でLiSAは何を歌っても大丈夫、という手応えも掴めてきているのでは?
全部楽しんで歌えてます。これからもきっとやりたいことは増えていくと思うので、新しいことも含めてみんなと楽しいことをやっていきたい。好きな人の好きなものって好きになっちゃうじゃないですか? 私が好きなものをみんなにも一緒に好きになってもらえたら、すごく嬉しいですね。
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